方針変更提案

      2017/02/21

翌日、特別メンバーには相談していない状態で、システム部門長の会議時間の隙間を狙って部屋に入り込みました。

A:「システム部門長、お話があります。」

 

システム部門長:「おぉ、どうした?もう例の件の詳細がまとまったのか?」

 

A:「いえ、まとまってはいないのですが、その件でお話があります。」

 

システム部門長:「次の会議までの10分間、聞こう。」

 

A:「ありがとうございます。一晩考えたのですが、やはりお金を餌にしてモチベーションアップというのは良くないと思います。」

 

一同:「何々?何言い出すの?ザワザワ」

 

A:「成果を報いるという考え方はあって良いと思います。ただ、その額を大きくしてそれを勝ち取ろうと仕事を一生懸命するのはやはりちょっと違うかなと思い始めました。」

 

 

システム部門長:「ほぉ、どうして考えが変わったんだ?」

 

A:「昨夜、妻に言われたことがきっかけです。お金という餌をぶら下げられていなくとも、皆一生懸命働けるんです。一生懸命働かなくなったのは、皆当事者意識が薄れてしまい、自分がやらなくとも誰かがやってくれるだろうという意識を持ってしまっているという理由と、危機感の薄れが原因です。」

 

システム部門長:「当事者意識と危機感か。。。」

 

A:「はい。危機感の点では、過去のリコール問題が発生した時の社内の状況を先輩社員に伺いました。下手すると会社が潰れるかもという噂が広がり、プロジェクトのリソースを召し上げられ、続行が難しい状況に陥ったけれども、みんな倒産、リストラという危機感を感じていたので、少ないリソースながらも工夫してプロジェクトを成功に導いたと伺いました。」

 

システム部門長:「例の件か。。。懐かしいな。例の件が無かったら、俺はここには座っていないだろうな。。話はわかった。で、Aはどうしたいんだ?」

 

 

A:「今日は私の気持ちをお伝えしたかっただけでして、今後の具体的なところまでは考えられておりません。ただ、無茶な話ですが、社長に決算発表で業績絶好調って言って欲しくないです。そんなこと言うと社員は勘違いします。今の事業は今後大きく飛躍することはないと思いますし、業績が良いのも本業ではなく、別要因だと思います。みんなその辺が分かっていないので、自分が一生懸命やらなくとも、他の誰かがやってくれる、他の誰かが業績を伸ばしてくれるなんて勘違いしちゃうんです。」

 

システム部門長:「。。。。。うん、なるほどね。良く分かっていると思う。決算発表の数字は嘘ではないけれども、やはり企業として株価維持もしないといけないので、社長も前向きな発言をしなければならないからな。」

 

A:「好調であるが故に危機感を植え付けないといけないのかなと思います。」

 

システム部門長:「ほぅ、危機感の植え付け方とは?」

 

A:「そうですね。架空のリコール問題をでっち上げるとかですかね。訓練と称し。」

 

システム部門長:「それ、面白いかもな。」

 

A:「ちょっと考えます。お時間ください。いきなり失礼いたしました。」

 

 

システム部門長の部屋から出た後、特別メンバーにて議論を行いました。

 

A:「みんなごめん、事前に相談もせずに。。」

 

一同:「いや、いいよいいよ、気にしないで。俺達も同じようなこと考えていたんだよ。」

 

A:「また違う宿題が出ちゃったけど、素案作るの手伝ってくれない?」

 

一同:「YES!気にするな。同じチームだろ。」

 

A:「みんな、ありがとう!!」

 

B:「で、昨日会社帰りにベンツの契約しちゃった俺はどうしたら良いの?Cクラスの小さい奴だけど。」

 

E:「同じく、マンションの営業に買うと言っちゃった俺はどうしたら良いの?」

 

A:「がんばろう!」

 

B/E:「根性論かい!」

 

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